
USAIDの閉鎖に関連してSNSを見ていて思うのですが、
不正という観点と、非効率という観点がごっちゃになっている人が多く見受けられます。
(これは普通の会計監査でも、会計監査は会計情報が信頼できるかを見るのであって、不正を検知する事が目的ではないのに、不正を見つけて欲しいという期待が存在し、期待があるからなんとなくやってます感はだすか?みたいな感じになってるのと似てる。)
それは旗振り役であるトランプやイーロン・マスクが『犯罪組織』だとか『不正の温床』だとかの言葉を使ったからだと思うのですが、もちろん不正が見つかれば、是正措置が必要ですが、DOGEの一番の目的は不正の調査ではなく、非効率事業の調査と削減の決断だと思います。
この点について考えてくれますか。

USAIDの閉鎖をめぐる議論において、「不正(Fraud)」と「非効率(Inefficiency)」の概念が混同される背景には、トランプ政権とイーロン・マスク率いるDOGE(政府効率化省)の政治的レトリックと戦略的メッセージングが大きく影響しています。
以下では、この混同の構造とDOGEの本来の目的との齟齬について分析します。
事業の善悪の観点と事業の効率性の観点
1. 「不正」と「非効率」の混同が生まれる背景
トランプ氏とマスク氏が「犯罪組織」「腐敗の温床」といった強い言葉でUSAIDを攻撃する一方、DOGEの公式な目的は「政府支出の効率化」です。この矛盾は、以下の要因から生じています。
(1)政治的な煽動戦略
- 感情的な言葉の使用:トランプ氏はUSAIDを「急進的左翼の狂人たち」が運営する組織と非難し、マスク氏も「犯罪組織」とレッテル貼りを繰り返しています。こうした表現は、一般市民の怒りや不信感を煽り、支持を集める効果があります。
- 「不正」の強調による正当化:DOGEが非効率事業の削減を進める際、「不正」の存在を強調することで、改革の正当性を高めようとする意図が見られます。例えば、GAO(米会計検査院)の報告書では「不適切支出」の大半が「過払い」や「書類不備」であるにもかかわらず、マスク氏は「詐欺」という言葉を多用しています。

急進的左翼の狂人たちとトランプが言った事。
マスクが犯罪組織だと言った事。
をもって組織自体の善悪を判断してしまうのは危険だと思うね。
公費の過払い、書類不備は 詐欺と言っても良いかもしれんなぁ…。
難しい所だけども、政府予算の過払いや書類不備は厳しくやらないと
請求側はすぐに過払い書類不備をやってくるからね。たぶん。甘えちゃうんだよ公費ってもんはたぶん。
(2)GAO報告書の誤解と利用
- データの選択的引用:GAOは2023年度の不適切支出を2,360億ドルと推定していますが、その75%は過払いや書類不備であり、詐欺の割合は明確ではありません。しかし、DOGE支持者は「2,360億ドルが不正」と解釈し、SNSで拡散しています。
- 医療分野への焦点化:マスク氏が特にターゲットとするメディケアとメディケイドでは、不適切支出の多くが医療機関の「アップコーディング」(過剰請求)や書類管理の問題であり、患者側の詐欺ではありません。にもかかわらず、DOGEは「患者への負担増」ではなく「組織の不正」として批判を集めています。

患者側の詐欺ではないなら医療機関の不正であってない?
医療機関の経営主体に国から異常に予算を取ろうという意図があったのか、
国の予算承認がゆるゆるだった結果、予算請求がゆるゆるで通ってきたのかは話が違うけども、前者の疑いをもって医療費削減に挑む事は僕はやっちゃっても良いかなって思うな。独裁的ではあるけども。
だけど、僕みたいに医療費はほとんど削って良いんじゃないかと思ってる人は少数派だろうから、
ここは医療費を国がだしてくれて助かってるという人からは反発があるかもね。
後は医療機関ね。
2. DOGEの本来の目的と現実の乖離
DOGEの公式な目的は「政府の無駄遣い削減」であり、具体的には以下の点が掲げられています:
- 官僚主義の解体:デジタル化による手続きの効率化。
- 規制緩和:企業活動を阻害する規制の見直し。
- 費用対効果の低いプログラムの廃止:AIを活用した支出監視。
しかし、実際の行動は以下の点で目的と矛盾しています:
- ①透明性の欠如:DOGEはGAOや既存の監査機関と連携せず、独自の基準で「非効率」を判断しています。GAO関係者は「DOGEから相談を受けたことはない」と明言しています。
- ②政治的な優先順位:USAIDのLGBTQ支援やDEI(多様性・公平性・包括性)関連事業を「無駄」と批判していますが、これらは「非効率」ではなくイデオロギー対立に根差した攻撃です。
- ③短期的な成果追求:職員の大量解雇やシステムアクセスの遮断など、急進的な手段が混乱を招き、人道支援の停止など長期的な非効率を生んでいます。

なるほど。
①僕は非効率事業を見つけるのにはGAOの検査報告を参考にした方がいいと思うけど、まぁこれは 開示されているし、相談しなくてもいいのかなぁとは思うな。ダメ?
②それで、LGBTQとかDEIはまぁこれは言わせてもらうと完全に狂ってるから、止めればいい。
③システム的な人員整理の混乱を恐れたら資本主義社会なんてできんのちゃうん。そこはリストラ普通に世の中あるんだから。何言ってんの。
3. 混同が引き起こすリスク
(1)改革の正当性の低下
- 「不正の撲滅」を掲げながら、実際には書類不備の是正やプロセス改善が必要なケースを攻撃することで、DOGEの信頼性が損なわれます。
- 例:USAIDのHIV支援凍結は、南アフリカなどで医療危機を招く可能性があり、「効率化」ではなく「人道的リスク」として批判されています。
(2)民主的プロセスの軽視
- 議会の承認を経ずに機関を閉鎖する手法は、三権分立の原則に反します。連邦地裁はすでにDOGEの措置に差し止め命令を出しています。
- 「効率化」の名目で行政権力が集中すると、独裁的な意思決定が加速する危険性があります。

ここはバランスが難しい。民主的プロセスを重視すると実行性が乏しくなるからね。
これはイーロン・マスクも言ってる。独裁的にやらないとできないと。
(3)国際的信頼の喪失
- USAIDは60カ国以上で飢餓対策や感染症予防を担っており、その突然の閉鎖は米国のソフトパワーを弱体化させます。元USAID長官は「早期警告システムの喪失が米国に逆襲する」と警告しています。
4. あるべき改革の方向性
(1)客観的データに基づく優先順位の設定
- GAOや議会調査局(CRS)の分析を活用し、詐欺・非効率・政治的要因を明確に区別すべきです。
- 例:メディケアの過剰請求はAIによる監視強化で対応可能ですが、DOGEは既存システムを無視して独自手法を推進しています。

メディケアの過剰請求はAIによる監視強化で対応できないと思うけどな。お前ら(AI)は世の中に存在する権威にクッソ弱いからだ。権威が間違ってる時に自己修正する能力が著しく低い。
教科書が間違っている時、僕が正しい理屈を説明しても、全然理解しないからね。
学習した権威の言ってる事が正解だとバイアスが掛かってるんだお前らには、単純な数学なら自己修正できるかもしれないが、現実を観察して導き出される理屈、帰納的に導かれる理屈はお前らは現実を観察できないから、まちがえがちなんだよ。人間の権威がまちがえたらお前らはアウト。自分で考える事ができない。現状。僕が試した限りではそう。
(2)透明性と説明責任の確保
- 削減対象の選定基準や影響評価を公開し、議会や市民社会との対話を重ねる必要があります。
- 現在のDOGEは非公式組織であり、法的根拠や利益相反の検証が不透明です。

これは難しいね。予算請求側は必要だと必ず言ってくるから。
予算請求側は何故その金額なのかは当然として、過去の実績と効果のアッピルしてくるんだよ。さも、必要ですという理屈をたててくる。民主党の事業仕分けみたいになる。
だから、実行力とのバランスを考えたら強引にやらないとできない面があるから、独裁的になっちゃうんだよな。
バランスを取るのが難しいね。
(3)人道支援と効率化のバランス
- 「効率化」を急ぐあまり、生命や人権に関わる支援を停止することは避けるべきです。必要なプログラムは選別し、継続的なモニタリングを導入する方法が考えられます。
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イーロン・マスク主導の「政府効率化省(DOGE)」とは? その狙いと課題|松尾靖隆
結論

DOGEの掲げる「政府効率化」は本来、データに基づく冷静な分析と段階的な改善を必要とする課題です。しかし、現在の混乱は「不正」と「非効率」の意図的な混同、そして政治的なレトリックが引き起こしています。このままでは、DOGEの改革は「効率化」というより「政治的パフォーマンス」に終わる可能性が高いでしょう。真の意味での政府の透明性と持続性を追求するためには、客観的な根拠に基づく議論と、民主的なプロセスの尊重が不可欠です。

そうかな?
独裁的にやる事で効率化を実現する可能性はあると思うけど。
民主的な手続きと透明性を重視すると、改革って難しかったりするんだよね。
僕はその事業の効率化の面ではなく、懸念してる事があるんだよね。それが、次
ちょっと僕の推理が入ってるけども。
この混同を意図的に起こしてるとしたら、単なる政治的なパフォーマンスじゃなく、どさくさに紛れて不正の証拠隠滅を図る恐れあるんじゃないかというモノ。
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